声帯結節について。

今回症状と

気持ちが落ち着いてきたので

私の病気。

声帯結節について

お話ししたいと思います。

声は左右にある声帯が

閉じた状態でこすれあう事で声が出ています。

元々の声帯の形や厚さ、

発声の仕方、

そして1番は酷使によって

そのこすれ合う時の

ほんの少しのペンだこの様なタコが

使い続ける事で、どんどんと大きくなり、

左右の声帯がしっかり閉まらず

一部が開いたままとなり、

それが声枯れの様に聞こえます。

いわいる嗄声というものですね。

すき間が出来てしまうために

長く声をだす（ロングトーン）事も難しくなり、伸びが悪く聞こえます。

以下ネットから

↓

よく知られている

声帯ポリープと

声帯結節の違いの図

そして正常な声帯 上

と、声帯結節の声帯 下

の図

この様に左右対称に出来るのが声帯結節です。

更に可愛く図に書かれていた方のものを

お借りしました。

こちらも上が正常な声帯

下が声帯結節の声帯

↓

同じように酷使していても

声帯結節に必ずなるわけでもないですし、

逆に歌を歌ったり、声を職業にしてない小学生の子がなったりもします。

子供さんや女性がなりやすいというのも

筋肉量は肺活量の問題もあるのかな？と思ったり。←これはあくまでも私の個人的見解です。

ではここから実際の私の声帯の写真を載せます。

多少グロ画像ですので苦手な方は早めのスクロールをお願い致します。

まず6年前の手術前の声帯

↓

見て分かる通り、左右にハッキリと白く

でっぱりがありますね。

ここまでくると手術の選択になりました。

この手術決定のタイミングも最悪で、、、

次のCD発売に向けての

レコーディング中に調子が悪くなり、

手術決定。

もちろんその年のCD発売は流れてしまい、

相当泣きました。

でも手術さえすれば！と前向きでした。この頃は。

手術は全身麻酔で行われ、先生のスケジュールもあり、約2ヶ月後に手術が決定。

この手術は

切りすぎてもぴったりと声帯が左右にひっつかなくなるし、

少しでも取り残せば、またそこがこすれていくので再発への可能性がぐっと高くなる、

非常に繊細で、先生の腕がいる手術です。

一生懸命に先生を探して

かなりの名医と呼ばれる方に手術をして頂き、無事成功となりました。

しかし、ここからが大変でした。。

記憶が正しければ小学5年生頃から

ずっとハスキーだねと言われ続けていて、

初めて声帯結節を見つけたのは中学3年生の頃。

なぜ中学3年生で見つけたかというと、初めてカメラを入れてみたからです。

だから多分

小さな結節はかれこれ15年くらい

私はある状態で喋ったり

歌ったりしていたわけなんです。

それが手術でサッとなくなってみると、

本来は手術後の声帯が正常なのですが、

歌えなくなりました。

1年くらい、超音痴になりました。

もう、ライブとかCDとかいうレベルじゃなくなりました。。

どういうことかというと、

車の免許持ってない私が言うのもなんですが笑

小さめで、何年も乗り慣れていた車から、

大きめで、かなりスペックの良い新車に乗り換えてみたら、

車幅もよく分からないし、←感覚的に。

ブレーキもちょっと踏んだだけで、性能が良いために、急ブレーキの様になったり、

アクセルも、少し踏んだだけでも

進みすぎちゃう。。みたいな。。

慣れてる所から、急にそうなると

乗りこなせないですよね？

それと同じで、私も25年使っていた喉が、

急にスペックが上になって、

使いこなす事が出来ませんでした。

この1年も相当

精神的にしんどかったです。

手術さえすれば

元通りに歌えるんだと

信じていたから。

その1年は言語聴覚士さんと言って

専門の先生にリハビリで発生を習っていました！

私の場合は声帯が人より分厚いために

喉に負担がかかりやすい体質だそうです。

そして声を出す行為は

産まれてすぐから始めている事なので

発声のくせを直すことは

時間がかかるし、根気のいることだ。とその時にも言われました。

それから現役の1年半は

再発することはなく、時は流れて、

今度は身体を壊しました。

それまでは身体はすこぶる元気でした。

プロフィールにも書いてますが、

・機能性ディスペプシア

・橋本病

・身体表現性障害←緊張による吐き気がメイン（説明が面倒なので、最近は軽いパニック障害と言ってますが、正しくはどちらかというとこちら。なんだったら病名もあるようでないようなもので、過緊張による吐き気。だそうです。）

こちらの病気のために1年寝たきり、からのやっとアルバイトを始めて、、、

という状態だったので、2年くらいはまともに歌ってませんでした。

というか、日常生活が困難だったから

歌う、歌わないとかの次元じゃなかった。

また何か機会があれば

その後患って、今も一部治療中の病状については書こうと思います。

さてさて、

そんなこんなで

イチナナはひょんな事から始め、

今回6年半ぶりに再発してしまったわけなんですねー。はい。

今回の声帯

↓

グロ注意でーす！！！

手術前のものと比べてもらうと

白いでっぱりが小さいのが分かるかと思います💡

なのでもちろん手術レベルではありません。

ただ、手術をしたことで

他の部分より、皮膚が薄く、刺激を受けやすいんだそうです。

使うことが悪化のために

沈黙療法←喋るな、歌うな、咳払いすな。

と、短期のステロイド剤とステロイド吸引での治療です。

黙ってることしか出来ないのも

結構メンタルにくるのが

この病気の１つの特徴かもしれませんね。

ペンだこを想像してもらうと、

小さくても、時間が経つと固くなりますよね？

声帯結節も全く同じなんです。

柔らかいうちは薬でおさまる。

固くなると薬じゃ、どうしようもなくなるから

手術しなきゃなんです。

こんな喉を抱えながら

歌うべきなのか？と日々悩みますが、

同じ病気で手術歴がある

aikoさん、

元モー娘。の高橋愛さん、

元ももクロの有安杏果さん、

などなど、

皆さん

抱えながらも芸能活動をキチンとできている人もいるので

これからも諦めずに歌いたいと思っています。

というか、歌いたい。。

ただ、彼女達と私の決定的な違いは

彼女達は売れていて仕事がある。

手術や療養で、

決まっていたイベントがふっとんでも

また仕事がまわってきます。

私は売れてるわけじゃない。

同じくらい歌える人がいたら

仕事がそちらに回ってしまいます。

その現実も分かっています。

だからこそ今が頑張りどきなのに。。と

悔しくて悔しくて

仕方ありません。。

不安でしょうがないし、

正直辛いです。

気持ちはこんなにも頑張りたいのにって。

でも、元々マルチに活動する事も夢だし、

これを機に歌以外の何かに対して

また一つ芽が出せたらなと前向きに考えてみたり。。

うまく伝わったか分かりませんが

声帯結節ってなるのは簡単なんだけど、

完治っていうのが難しいし

複雑というのを分かってもらえたら嬉しいです。

むしろ再発率85パーセントの中で、

何年も再発してなかったのがラッキーだったのかもしれません。

また言語聴覚士さんのところへ

通う予定にもしていますし、

私のできるアプローチは最大限にしていきますので、

応援してもらえたら幸いです。

これからも

たくさんの人に

私の歌が届きますように。